職場の同僚Y子さんは冬場になると2台の加湿器の管理を任されているようですが、どうもそれだけでは全然足りないと感じているようでした。
もう、喉もすぐに乾くし、肌にも良くないし。どうにかしてよ!!
私とY子さんの居るオフィスは結構広いフロア。例えるなら、小学校の体育館をほんの少し小さくしたくらいの広さです。勿論、天井はそこまで高くはないですよ。と言っても、3mくらいはありそうですが。
実は、Y子さんの近くにある加湿器は2台だけですが、フロア全体では約10台の加湿器が設置されているのです。それでも湿度は常に40%未満といったところ。もう少し加湿できないものでしょうか・・・
というわけで、今日は
オフィスに卓上の加湿器を!これって効果はあるの?
というテーマを取り上げてみたいと思います。加湿器なんだから、加湿ができて当たり前。でも、小さな卓上の加湿器をオフィスで使う意味があるのでしょうか。疑問に思ったので、調べてみることにしました。
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卓上の加湿器をオフィスに置くなら!静かでおしゃれなタイプを!
私がオフィスの自分のデスクに卓上加湿器を置くとすれば、次の3つの条件を満たした商品を選ぶでしょう。
- 音がうるさくない(静音設計)
- 小さい
- 小電力(できればUSBから電源を取れるもの)
これらの条件を満たす加湿器と言われて一番に思い付くのはペットボトル加湿器、それから電気を使わない気化式の加湿器です。ペットボトル加湿器については、以前記事にしましたのでこちらをご覧ください。
ペットボトル加湿器には、
- 超音波式
- スチーム式
の2種類の加湿方式がありますが、省電力という観点から考えると超音波式が該当します。また、超音波方式の加湿器であれば、ペットボトル加湿器では無い商品も沢山あります。
そして、おしゃれな商品やデスク周りを可愛く彩るようなデザインの商品も非常に多いですね。例えばこちら。小型で静か。更に充電式なので、持ち運びも簡単にできそうです。
他にも安価でおしゃれな加湿器が沢山あるので、購入する時には迷ってしまうかもしれません。しかし、超音波式の加湿器と聞くとあまり良いイメージを持っていない人も多いのではないでしょうか。
超音波式の加湿器と言うと、どうしてもレジオネラ菌が気になりますが、こまめな清掃をしておけば特に問題はありません。詳細はこちらの記事をご覧ください。
ここまでの話を簡単にまとめると、超音波式の加湿器は小さくて可愛くて、しかも省電力!レジオネラ菌は気になるけど、こまめに清掃すれば問題は無さそう・・・ということで、かなり良い商品だと思っているのではないでしょうか。
しかし、問題は超音波式の加湿器をオフィスで使用した場合、本当に効果があるのか否かということですよね。
実は、私やY子さんの職場のように、とっても広いオフィスで超音波式などの卓上加湿器を使用しても、殆ど効果は期待できないでしょう。気休め程度と言った方が正しいかもしれません。
では、どうしてオフィスでの卓上加湿器は効果が期待できないのでしょうか?
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卓上加湿器はオフィスで使用しても効果が無いって本当?
使用している加湿器が実際に効果あるのか否かというのは、実際にしようしてみないとわからないと思いますよね。でも、実はちゃんとした計算方法があり、ある程度の目安を知ることはできるのです。
ポイントは
- 加湿量[ml/h]
- 適応床面積[m2]
の2項目。そして、その関係を表にしたのがこちら。
先程の卓上加湿器を例にとって見てみましょう。商品の仕様を見てみると、
- ミスト量:20~30ml/h
と書かれています。
つまり、1時間当たり20~30mlの水を空気中に放出しているということですね。そして、その値を上の表に照らし合わせてみると・・・
ちなみに、6m2は約3畳分の広さ。木造の場合、3畳を加湿するのに200ml/hの加湿能力が必要ということですね。つまり、20~30ml/hでは、殆ど効果が無いということになります。
残念ながら、空気中に含まれる水分は部屋中に拡散します。拡散というのは、基本的に濃度の高いところから低いところへ移動して均一になろうとするので、一部分だけ湿度が高く保つということは難しいでしょう。
ですから、広いオフィスで卓上の加湿器を使用しても殆ど効果は得られないということになります。
まとめ
今日は、オフィス内で卓上の加湿器を使った場合に効果はあるのか否かということについて考えてみました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
オフィスで卓上の加湿器を使用する場合、次の3つの項目を満たすことを条件としました。
- 音がうるさくない(静音設計)
- 小さい
- 小電力(できればUSBから電源を取れるもの)
結果として、超音波式加湿器が最適な加湿器ということになります。しかし、超音波式加湿器は加湿量が少なく、広いオフィス内で使用しても加湿の効果を得ることは殆どできないでしょう。
ですから、広いオフィスで加湿器を使用するには、かなりスペックの高い加湿器を使用する必要があります。それが無理なら、インフルエンザ予防としてはマスクを着用するのが最も効果的なのではないかと考えます。
そんな私はマスク大っ嫌いなので、加湿器の出力を最大にしてみます。マスクはどうしても耳が痛くてダメなんですよね・・・
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