2018年1月、大分県の老人ホームでレジオネラ菌の集団感染というニュースが流れたのを覚えていますか?男性一人死亡というニュースです。
実は、私もその時は特に気にしていなかったのですが、最近になってからその事故原因が加湿器だと知ってびっくりしてしまいまいた。
一体何が起こったんや!
加湿器というのは肌の乾燥や喉の乾燥、そして風邪やインフルエンザなどの予防にと考えて使用していると思います。その加湿器が、まさか菌の温床になっているとは予測不能ですよね。少なくとも、このようなニュースを見るまでは殆どの人が知らなかったのではないでしょうか。
というわけで、今日は
加湿器に繁殖するレジオネラ菌の対策はどうすればいい?
というテーマを取り上げてみたいと思います。レジオネラ菌が怖くいからと言って加湿器を使用しないという考えもあります。しかし、加湿器を使わないことで、他の病気予防が疎かになってしまうのも問題ですよね。
レジオネラ菌ってどんな菌なのでしょうか。そして、簡単に対策ができるものなのでしょうか。その辺りについて調べてみました。
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加湿器に繁殖するレジオネラ菌の対策と予防!
まず、レジオネラ菌ってどのような菌なのか、そしてレジオネラ菌に侵されるとどのような症状になるのでしょうか。こちらの動画が短くまとめられていてわかりやすかったので、是非ご覧ください。
要するに、免疫力が低下している状態の時にレジオネラ菌が肺に入り込むと、肺炎になる可能性があるということですね。そして、7日以内に
動画内でも紹介されていたように、今まで聞いたことがあるのは殆どが温泉施設での感染でした。
実は、レジオネラ菌が問題になった加湿器というのは、超音波式の加湿器だったのです。加湿器には、主に
- 超音波式
- スチーム式
- 気化式
- ハイブリッド式
という4つの方式がありますが、スチーム式ではレジオネラ菌の問題はありません。ポイントは加熱しているか否かという部分にあるようです。
加湿方式の違いについてはこちらの記事に詳しく書いてありますので参考にしてください。
レジオネラ菌は高温に弱く、60度以上の水温であれば死滅します。ですから、仮に加湿器内部でレジオネラ菌が繁殖したとしても、スチーム式の加湿器から蒸気として放出されるときにはレジオネラ菌は死滅してしまうことになります。
しかし、超音波式の場合は、加熱されずに細かな霧のような状態になった水を放出するという方式なので、レジオネラ菌がそのまま室内にばら撒かれてしまうことになるのです。
だからと言って、超音波式の加湿器は使わない方が良いということではありません。きちんとレジオネラ菌対策を考慮した使用をすれば何ら問題がないのです。
では、どのような対策方法があるでしょうか?実は対策方法としてはたった2つだけでした。
- 加湿器本体を隅々まで清掃する
- 使用する水は毎日入れ替える
それぞれの対策方法についてもう少し詳しく見ていきましょう。
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レジオネラ菌対策その1!加湿器本体を隅々まで清掃しよう!
加湿器内のレジオネラ菌が繁殖する場所は水の入ったタンクだけではありません。むしろ、タンク以外の部分の方が清掃もし辛く、レジオネラ菌にとっては繁殖し易い場所だったのです。
例えば、加湿器内部の入り組んだ部分。手で触ってみるとヌルッとしてることに気付いたことはないでしょうか?ぬめりですね。その、ぬめりが最も危ないんです。
清掃方法としては次の通り。
- 除菌・殺菌効果のある薬剤を使用して清掃する
- 加湿器専用の薬剤を使用して試運転を行う
- 薬剤が無い場合は60度以上のお湯を使用する
- 1週間に1回程度は清掃を行う
除菌・殺菌効果のある薬剤というと、アルコールが最も手軽でしょうか。アルコールの含まれている除菌シートなどを使用すると簡単に清掃ができると思います。注意点としては、各パーツの細かい部分を重点的に清掃するということですね。ぬめりを取り除くことが重要です。
そして、清掃作業が終わったら、加湿器専用の薬剤を使用した試運転。加湿器によっては薬剤を使用してはいけない場合がありますが、その場合は60度以上のお湯を使用して試運転することをおすすめします。
しかし、いくら清掃していても、加湿器内の水を長期間放置するのは良くありません。
レジオネラ菌対策その2!加湿器で使用する水は毎日入れ替えよう!
レジオネラ菌が繁殖するのは、水温20~45度と言われています。レジオネラ菌が活発に活動するのが水温が20~45度です。その中でも特に繁殖に適しているのが37~41度。つまり、温泉でレジオネラ菌が問題視されているのは、最も繁殖しし易い水温だからですね。
逆にレジオネラ菌が繁殖できないのは20度以下と45度以上。残念ながら、加湿器を使用するのが冬季だと言っても室内は暖房器具を使用するので、加湿器内の水は20度以上になることが多いのではないでしょうか。
ですから、温泉施設のように最も繁殖に適した水温ではないにしろ、繁殖可能な水温ということですね。ですから、加湿器内の水が残っていてもそのまま使用せず、使用する前に入れ替えるべきでしょう。
まとめ
今日は、加湿器を使用する上でレジオネラ菌が繁殖しないようにする対策について考えてみました。肌の乾燥や風邪・インフルエンザ対策として加湿器を使用することで、レジオネラ菌によって肺炎などの病気になるなんて本末転倒ですよね。
では、もう一度記事を振り返ってみましょう。
レジオネラ菌によって健康被害の可能性がある加湿器は超音波式加湿器です。超音波式加湿器の場合はスチーム式加湿器と違い、タンク内の水を加熱することなく霧状にして室内を加湿するという方式なので、菌が死滅することがありません。
つまり、タンク内などに繁殖したレジオネラ菌を拡散させてしまう可能性があるのです。
対策としては、次の2つ。
- 加湿器本体を隅々まで清掃する
- 使用する水は毎日入れ替える
最低限週に1回の加湿器本体の清掃と毎日の水の入れ替えは行いましょう。また、レジオネラ菌は60度以上の水温で死滅しますので、お湯を使用した試運転も有効です。
折角購入した加湿器なのに、使わずに置いておくのではなく、きちんと有効利用するのが良いと思います。
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