加湿器を購入予定のY子さん(職場の同僚)は、気化式加湿器が気になっているようです。
加湿器って色々な種類があって、何がどう違うのかよく分かりませんよね?気化式って言うと、電気を使わない加湿器もあるのでエコなイメージではありますが、他の方式よりも良いのでしょうか?
というわけで、今日は
気化式の加湿器にはどんなデメリットがあるの?
ということについて考えてみたいと思います。まずは気化式の加湿器がどのような原理で加湿しているのかを知った上で、気化式のデメリットについて考えてみたいと思います。
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加湿器は気化式が良い!でもデメリットもあった!?
まず、気化式の加湿器ってどのようなものなのかということを、こちらの動画を見てイメージを掴みましょう。
全然わかりませんよね。音声の無い動画ですが、何をしているのかは何となくわかると思います。でも、何だか真ん中の部分がゆっくり回っているだけという、
って感じですよね。
実は気化式の加湿器というのは、例えるなら洗濯物を乾かす時に出る水蒸気で加湿しているようなイメージなのです。電気を使わない気化式の加湿器は風を当てずに自然に蒸発させるだけの物ですが、ファンを使用して風を当てることで、より多くの水蒸気が発生するという仕組みです。
また、単なる気化式ではなく、気化式にヒーターを組み合わせたハイブリッド式の加湿器もあります。ハイブリッド式の加湿器の場合、更に効率的に加湿することができるというメリットがありますが、電気代が掛かるというデメリットもあります。
ちなみに、ハイブリッド式の加湿器には気化式以外にも超音波式とヒーターを組み合わせた商品もあるので要注意。
では、気化式加湿器のデメリットについて考えてみたいと思います。気化式加湿器のデメリットは次の2点。
- ファンの音が煩い
- 定期的なフィルターの清掃・交換が必要
気化式はファンを使用します。ファンを使用するとどうなるでしょうか?音が出ますよね。実は、気化式加湿器の最大のデメリットは音が煩いということなのです。
しかし、最近は静音設計のファンも開発されているので、加湿器を動作させてもかなり静かな商品が多くなってきました。勿論、動作状況によってはどうしても音を我慢しなければならないこともありますが。
そして、多くの気化式加湿器はフィルターに水分を含ませ、そのフィルターに風を当てて蒸発させることによって加湿しています。ですから、そのフィルターの定期的な清掃をしたり、フィルター自体を交換する必要があります。
また、ハイブリッド式の場合はファンの動作音の他に、構造が複雑になり、部品点数も増えるので加湿器自体の製造コストが多く掛かるというデメリットもあります。ヒーターも使用するので、電気代に関しても、通常の気化式よりは高くなってしまいます。
しかし、気化式加湿器はデメリットよりもメリットの方が大きいのではないかと考えます。では、次の章でどのようなメリットがあるのかということについて考えてみましょう。
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気化式加湿器を使用した場合の3つのメリット
気化式加湿器のメリットについて考えてみました。主なメリットとしては、次の3つ。
- 自然な加湿なので過剰な加湿をし過ぎない
- 電気代が安い
- 室内温度を変化させない
もう少し詳しく見ていきましょう。
自然な加湿なので過剰な加湿をし過ぎない
まず、最も重要な気化式のメリットがこちら。基本的に洗濯物を乾かすような構造なので、それ程急激に加湿ができるような仕様ではありません。ファンを回すことで、より効率的に湿度を上げることは可能ですが、それでもやはり急激な加湿は不可能です。他の方式の物と比較するととてもわかるでしょう。
しかし、これは裏返すと、加湿し過ぎないというメリットとなります。
つまり、丁度良い加湿、自然な加湿ができるということですね。では、気化式の加湿器を運転しているときの消費電力はどうでしょうか?
気化式の加湿器は電気代が安い!
例えば、こちらのシャープの気化式加湿器で考えてみましょう。
こちらの商品の主な仕様を見てみると、下の通りです。
- イオン適用面積の目安: 約5畳
- 加湿量: 290ml/h
- 消費電力(50HZ): 強9W、静音2.5W
- 一時間あたりの電気代: 強約0.25円、静音約0.07円
消費電力は「強」の状態でも9W、電気代は一時間あたり約0.25円ということです。10時間使用したとしてもたったの2.5円です。24時間自由に使用しても良いということなので、単純計算してみましょう。
一か月使用し続けたと考えても、電気代はたった約180円ということになります。静音モードで考えてみると、半分の約90円。凄く安くてびっくりしますよね。
ちなみに、一般的なスチーム式加湿器の消費電力は約100W前後。つまり、気化式加湿器の約10倍以上です。衝撃的じゃないですか?
更に、気化式の加湿器には重大なメリットがありました。それは室内温度を変化させないということです。
気化式加湿器は室内温度を変化させない
気化式の加湿器は自然な乾燥による加湿を行う方式なので、室内の温度を変化させることはありません。
最も室内温度に影響を与える方式は超音波式の加湿器でしょう。超音波式の場合、冷たい水をそのまま霧吹きで吹き付けるようなイメージなので、室内温度を下げる可能性があります。
しかし、気化式の場合はファンによって風を当てていますが、加湿器内部のだけなので、外部への影響はありません。
まとめ
今日は、気化式の加湿器について、メリットとデメリットについて考えてみました。もう一度記事を振り返ってみたいと思います。
気化式の加湿器は、イメージ的には洗濯物に扇風機で風を当てて乾燥させる時に蒸発する水蒸気で室内を加湿するというものです。ですから、急激な加湿はできませんが、逆に加湿し過ぎるということもないので安心できる加湿方式です。
気化式の加湿器のメリットとデメリットは次の通り。
- 自然な加湿なので過剰な加湿をし過ぎない
- 電気代が安い
- 室内温度を変化させない
- ファンの音が煩い
- 定期的なフィルターの清掃・交換が必要
気化式の加湿器にはメリットとデメリットがありますが、総合的に考えるととても優秀な方式ではないかと考えます。しかし、使用している暖房の方式などで乾燥の度合いが大きい場合などは気化式では追い付かない可能性もあるので、適していないと言えるでしょう。
反対に、室内温度にも影響がなく、急激な加湿をすることもないので、寝室などには適していると考えます。あなたの使用用途に適した加湿方式の加湿器を選びましょう。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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