昨年、お子さんが小学校に入学すると言って一眼レフを購入した職場の同僚D井さん。自慢の一眼レフで撮った入学式の写真を見せてくれたのですが・・・
D井さんのお子さんは年子なんですね。だから、今年も入学式があるということで、もう少し素敵な人物写真が撮れるようになりたいと思っていたところだったそうです。
というわけで、今日は
一眼レフ初心者でも大丈夫!素敵な人物写真の撮り方教えます!
というテーマを取り上げてみましょう。私自身、写真技術が凄いわけではありませんし、未だに初心者レベルかもしれません。でも、実は一度だけ生協のフォトコンテストで入賞したことがあるんですよ。
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一眼レフで人物撮影するなら背景をぼかすのがおすすめ!
人物撮影と言えばポートレートですよね。入学式全体の雰囲気や集合写真を撮りたいのなら別ですが、主役はあなたのお子さん只一人!そんな場合はポートレートの撮り方を参考にすべきでしょう良いわけです。
そんなポートレートの撮り方について短い動画を見てみましょう。
やっぱりプロが撮った写真は綺麗ですよね。
さて、先程の動画を見てもわかるのですが、一眼レフカメラの一番の持ち味は何でしょうか?
ボケですね。背景のボケ。背景をぼかすことによって、主人公となる人物をより目立つようにできるんです。
実は、私は寧ろ逆で背景をぼかす撮り方こそ初心者に最適だと思っています。何故なら、ピント合わせが楽だからです。
その他にも人物の撮り方のポイントはいくつもありますが、特に初心者でも簡単にできるのはこの二つでしょう。
- 背景をぼかして撮る
- 全体を明るくする
では、もう少し詳しく見ていきましょう。
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背景をぼかして撮るだけでプロっぽい写真に!!
まず、背景をぼかすにはどうすれば良いのでしょうか?
- 明るいレンズまたは望遠で撮影
- 絞り値(F値)はなるべく小さくする
- 人物と背景の距離を離す
とっても簡単ですね。では、一つずつ見ていきましょう。
一眼レフ初心者こそレンズ選びを!
まずはレンズの選び方ですね。実は、綺麗な写真の撮り方で最も重要なのがレンズだと思っています。カメラ本体の性能よりもレンズの性能の方が重要でしょう。しかし、綺麗な写真が撮れるレンズは高価です。それは間違いありません。それこそ、1本100万円以上するようなレンズもありますよね。
でも、そんなレンズはなかなか買えません。では、どんなレンズを使えば良いのでしょうか?
- 50mm位の単焦点レンズ
- 200mm位の望遠レンズ
私が良く使用しているのがキヤノンのEF50mmF1.8というレンズ。下の写真は楽天へのリンクです。
私が購入したのはもう10年近く前なので、8千円くらいだったのですが、今はもうそんなに安い商品が内容ですね。上のレンズは1万4千円前後で販売されているようです。
私が購入した時の2倍近い価格になっていますが、それでもレンズとしてはかなり安い方なのでお買い得商品だと言えるでしょう。正直に言いましょう。
これ、本当の話なんですよ。単焦点レンズなので、若干不便さを感じることがあるかもしれませんが、被写体が一人なら、このレンズが大活躍です。
しかし、
そんな場合は200mmの望遠レンズでも大丈夫です。
実は、D井さんは一眼レフカメラを買う時に、Wズームキットを購入したそうで、200mmの望遠レンズを既に持っていました。ですから、そのレンズを使ってみてはどうかと提案しておいたのですが・・・
と、アドバイスしておきました。望遠にすることでピントの合う範囲が狭くなり、結果として背景のぼけた写真が撮れるようになります。
では、具体的にどうやって撮影すれば良いのでしょうか?
絞り値(F値)を小さくすれば初心者でも綺麗な人物写真が撮れる!
まずは撮影モードです。D井さんはいつもプログラムモード(P)で撮影しているようですが、ダイヤルを少しだけ捻って絞り優先モードにしてみましょう。メーカーによって表示が違いますが、「AV」や「A」という表示のモードですね。
絞り優先モードにしたら、F値を最も小さな値に設定します。この値はレンズによって違うので、それぞれのレンズでの最小値を設定してください。例えば、先程のEF50mmF1.8というレンズだと、F値は1.8まで小さくすることができます。
F値は値が小さい方を開く(開放)、大きい方を絞ると言います。これは光の入る穴の大きさのことで、背景をぼかすには解放側にする必要があります。この辺りはちょっとややこしいので、詳しいことは別の記事に書きたいと思います。
F値を小さくすると、ピントの合う範囲が狭くなり、背景がぼけた写真が撮れます。また、光が沢山入るので、シャッタースピードを早くすることができます。初心者にとっては良いことずくめだと思いませんか?
但し、F値を小さくすることは良いことばかりではありません。実はデメリットもあります。それは、ピントの合う範囲が狭いので、集合写真なんかは撮れないという点。その場合はF値を絞るか、またはプログラムモードで撮影しましょう。
絞り開放で撮影すると、ごちゃごちゃした背景でも気にならないようになるのですが、やはり背景には気を遣うべきです。その辺りについても考えてみましょう。
人物と背景の距離を離してより人物を目立たせよう!
背景がぼけた写真が撮れるようになっても、どうしても気になる背景というのはありますよね。できればそういった背景は避けたいものです。ですから、なるべく目立つような背景は避けるような画角で撮影するのがポイントです。
例えば、人物の後ろに何かの看板があったりすると、ぼけた背景でも気になるものですし、別の人物が入っていたりしてもどうしてもその人に視線を奪われることもあります。シャッターを押す瞬間にはなかなかそこまで考えられないかもしれませんが、少しは気にしてみては如何でしょうか?
では、もう一つのポイントについて見ていきましょう。
全体を明るくすれば肌の色も綺麗に!
写真を撮影するときには光の方向というものを気にする必要があります。これは非常に難しいので、慣れることが一番ではないでしょうか。余裕があるなら、一人の人物を色々な角度から撮影すると解り易いと思います。
写真撮影と言えば、逆光は駄目だと思われがちですが、実は人物撮影には順光も向いていません。それは何故かと言うと、陰ができるからですね。順光で人の顔を撮影すると、陰ができて凹凸がはっきりし過ぎてしまうのです。
ですから、少しだけ逆光気味で撮影するのが好ましいですね。先程紹介した動画にもありましたが、人物撮影をするには「半逆光」が丁度良いでしょう。
逆光にすると顔全体が暗くなるのですが、半逆光で撮影すると顔も明るくなるので、肌の色がとっても綺麗に写るんですね。特に小さなお子さんの場合はきめ細やかな肌の様子がそのまま写し出されるイメージです。
但し、逆光で撮影したい場合もありますよね。そんな時は強制的にストロボ撮影をすると顔の色も明るくなり、綺麗な写真が撮れるのではないかと思います。
まとめ
今日は一眼レフ初心者のD井さんの為に、初心者でも簡単にできる人物撮影の方法について考えてみましたがいかがでしたか?記事をもう一度振り返ってみましょう。
人物の撮り方ということを考えたとき、色々と重要なポイントがあります。そんな中でも初心者がすぐにできることと言えば次の2点ではないでしょうか。
- 背景をぼかして撮る
- 全体を明るくする
その為には、以下の3つのポイントが重要になってきます。
- 明るいレンズまたは望遠で撮影
- 絞り値(F値)はなるべく小さくする
- 人物と背景の距離を離す
初心者の写真の撮り方と言えば、プログラムモードでの撮影が多いと思いますが、一歩踏み込んで絞り優先モードでの撮影方法をおすすめします。
D井さんには、絞り優先モードでセンスの良い入学式の写真を撮ってきて欲しいと思います。
ちなみに、私が写真撮影の時に参考にしている雑誌は『フェリシモ』です。通販カタログですね。フェリシモは通販カタログと言っても人物写真が凄く綺麗なので、只のカタログだと思って馬鹿にしてはいけません。センスはこういう雑誌を見て磨かれていくものだと思います。
「こういう写真が撮りたい」と思って真似をすることが大事なのではないでしょうか。
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