テレビに近付き過ぎ!!
もうちょっと離れて見なさい!!
うちの息子は小学3年生。本当に毎日毎日、よくこれだけ叱られるなぁ~っていうくらい叱られ続けています。(笑)しかも、テレビが大好きな超テレビっ子なので困ったもの。
そんな息子は最近ちょっと視力が落ちてきたみたいですが、視力が落ちてきたから近くでテレビを見ようとするのか、テレビを近くで見ているから視力が低下してきたのか、どちらかわかりませんが、テレビの距離と視力って何か関係がありそうな気がしますよね?
そこで今日は、
テレビを見る距離が近いと視力が悪化するのか?
ということについて調べてみたいと思います。小学生の時に、学校でテレビを見る時は3m以上離れなさいって言われたことがありますが、あの3mという距離の根拠についても謎ですよね。
3mも離れてテレビを見るというと、結構広いリビングが必要ではないかと思いますし。どうなんでしょうね?
SPONSORED LINK
そもそも視力低下の原因は何?
テレビを長時間視聴するということを続けると視力は低下します。それは恐らくあなたも感覚的にわかっているでしょう。
例えば、先日知り合いに言われたのですが、パソコンの画面を見て仕事をしている人は1時間毎に10分間の休憩をしなければならないとVDT作業ガイドラインに書かれているそうです。
では、パソコン画面やテレビを長時間視聴していると、どうして視力が低下するのでしょうか?視力低下の原因は主に次の2点。
- 毛様体筋が緊張状態を続ける
- 放射線・電磁波・紫外線の影響を受ける
それぞれについて詳しく見ていきたいと思います。
SPONSORED LINK
テレビを見続けると仮性近視になる?
テレビというのは平面ですよね。とっても立体的に見える映像でも、やはり平面なのです。つまり、目と画面の距離は常に一定になります。しかも、比較的近い距離ですよね。
つまり、比較的近い距離で常にピントが合うように調節しなければなりません。この時にピント調節をするのが毛様体筋なのです。毛様体筋は伸縮することによって水晶体の厚みを変化させ、ピント調節をしています。
そして、近い距離でテレビを見ている時は毛様体筋が緊張状態となり、その状態を長時間続けることは、毛様体筋も長時間緊張状態を保っているということです。
毛様体筋の緊張状態が長く続くと仮性近視という症状になります。仮性近視についてはこちらの動画をご覧ください。
仮性近視ということについてはよくわかりました。通常の近視と仮性近視とは別物ということです。
では、次にテレビから放出される放射線や電磁波、紫外線がどのように目に影響を及ぼすのかということについて見ていきたいと思います。
放射線・電磁波・紫外線の目への影響
放射線・電磁波・紫外線の中でも身近で解り易いのは紫外線でしょう。電磁波による影響はあると思いますが、実は科学的に解明されていません。放射線に関しては、福島の原発事故以降は色々と報道されていますね。
但し、昔のブラウン管テレビではわずかながらX線が放出されていましたが、現在販売されているテレビではその心配はありません。
また、電磁波による健康被害について、電磁波が良くないものだということはわかっていますよね?でも、実際に電磁波が人体にどのような影響を与えるのかということは解明されていません。
だからと言って、電磁波が安心な物質であるということも解明されていないので、注意が必要です。
では、最も解り易い紫外線について考えてみましょう。
紫外線は目が痛い!?
紫外線は肌にも良くないイメージですが、実は目にも影響を及ぼします。紫外線による主な症例としては次の通りです。
- ものもらい
- 白内障
- 翼状片(よくじょうへん)
- 瞼裂斑(けんれつはん)
- 加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)
- 角膜障害 など e.c.t…)
例えば、よく晴れた日にスキー場でゴーグル等の目を保護する物を一切使用せずに一日スキーやスノボで滑ったらどうなりますか?大変なことになりますよね。
実は私は仕事でUV発生装置を使用していたことがあったのですが、目が開けられないかと思う程の痛みに苦しんだ記憶があります。
それくらい、紫外線って怖い物なんですね。但し、テレビから発せられる紫外線については、昼間に外で浴びる紫外線量から考えると、本当に微々たるものなので健康被害を受ける程の量ではありません。
では、実際にテレビを見る時にはどのくらい距離離れて見れば良いのでしょうか?
テレビとの距離!やっぱり3mが妥当?
テレビとの距離を調べていると、テレビメーカーのサイトにきちんと記されていました。テレビを見る距離はテレビ画面の高さの3倍を推奨されているようです。つまり、私が小学生の時に先生から言われた
という3mという距離の場合、
3m÷3=1m
つまり、1mのテレビの高さの場合を示していたということですが・・・
私が子供の頃にそんな大きなテレビなんて見たことがなかったですよね。14インチとか20インチとか、大きくても25インチくらいだったように記憶しています。
実は、3mの根拠はブラウン管の解像度から、『3m離れて見た方が綺麗に見えるよ』っていうことだったのです。
では、現在推奨されている、画面高さの3倍という値はどこから来ているのかと言うと、どうやらこれも液晶画面の解像度の話のようです。
調べてみると、視力1.0の人を基準にテレビサイズから画面を構成する各画素(ピクセル)を認識できる距離を計算すると、画面高さ×3という計算式が成り立つようです。(詳しい計算方法についてはややこしいので割愛します)
参考までに、16:9のテレビのサイズと視聴距離を見てみましょう。
サイズ | 高さ | 幅 | 視聴距離 |
19インチ | 23.7 | 42.1 | 約0.7m |
26インチ | 32.4 | 57.6 | 約1m |
32インチ | 39.9 | 70.8 | 約1.2m |
37インチ | 46.1 | 81.9 | 約1.4m |
42インチ | 52.3 | 93.0 | 約1.6m |
50インチ | 62.3 | 110.7 | 約1.9m |
60インチ | 74.7 | 132.8 | 約2.2m |
70インチ | 80.9 | 143.9 | 約2.4m |
うちのテレビは32インチです。32インチだと、約1.2m離れましょうっていう話になりますが、これはやはり視力が1.0の人の基準値。ですから、視力が悪い人はもっと前で見ないと綺麗に見えませんという話になります。
まとめ
今日は小学3年生の息子が離れたと距離でテレビ見ないという問題について考えてみました。息子の視力低下とテレビを見ることの関係性についても調べてみました。
では、もう一度記事を振り返りながらまとめてみたいと思います。
テレビを見ることによる視力低下の主な原因については下の2点でした。
- 毛様体筋が緊張状態を続ける
- 放射線・電磁波・紫外線の影響を受ける
しかし、テレビから放出される放射線・電磁波・紫外線による視力への影響というのは非常に少ないので、放射線等よりも毛様体筋が緊張状態になっていることが大きな要因ではないかと考えます。
そして、テレビとの距離については子供の頃に「3m離れて見なさい」と言われ続けていましたが、実は3mという根拠は視力への影響を考慮した数値ではなく、単にブラウン管の解像度から計算した、テレビが綺麗に見える距離だったのです。
更に、現在テレビメーカーが推奨している「テレビの高さの3倍」という距離についても、視力1.0の人がテレビを見た場合の綺麗に見える距離ということだったのです。
つまり、水晶距離と視力低下はそれ程関係がなく、一定距離を見つめていることが視力低下の最も大きな原因ではないでしょうか。
ですから、テレビを見たらCMの合間に遠くの景色を見たり、目を休めるというのが視力低下を防ぐ最適の方法ではないかと考えます。
SPONSORED LINK
コメント
視聴距離のところで、19:9のテレビサイズの漢字変換が死長距離になっています。
ご指摘ありがとうございました。
修正しました。